ブチャジョル♀

発行者: 11.11.2022

それにしても考えてみれば、望む望まざるに関わらず、知らぬ間に他人の人生に転機を与えてしまう性質というのは業が深い。 ジョルノ本人が自分のスペックの高さにあかせた 選民思想 じみた人間関係の取捨などをしないからよけい、その業が悲しい。 恥パでの振る舞いを参考にしてみても、ジョルノは「向かおうとする意志」を大切にするけれど、そうできなかった者の弱さも尊重できる人物として描かれている。(幼かった自分が 紙一重 でこの世のクズになるところだった実体験が、彼に弱者の視点をカバーさせているのだろう。) 強い人間も弱い人間も、信頼できるところがあると見ぬけば、わりとジョルノはよく付き合う。人間の好き嫌いが少ないというか、ジョルノは妙にそういう懐が広い。だいたい、普通あんなお茶を飲ませてきた人間を信頼できないと思う。 だからこそ、知らず知らずに他人の人生に多大な影響を及ぼしてしまう性質はジョルノの悲しい業なのだ。 ジョルノは DIO の血を引いてはいるが、 DIO とは決定的に価値観が違う。.

ようは ブチャラティ のヒーロー化は、すなわち ブチャラティ の自己肯定感の成熟を意味するわけだ。だから ブチャラティ は自分は幸福だったと表現したのだ。. 恥パは公式から出版されている小説ではあるが、あくまで作者さんのいち解釈に過ぎない。 が、もし ブチャラティ に前もってこんなことを言われていたのだとしたら、チームメンバーたちのジョルノへの当たりの強さは無理からぬことだろう。 (以前このシーンを、 ブチャラティ =鈍感主人公がハーレム外に本命を見つけたときの周囲の反応として見る感想を見かけたことがあるのだけれど、ボーイミーツガールで敗北する幼なじみヒロインを見るときのような辛さが突き刺さってくるので、あんまり考えないようにしておきたい。).

アバッキオ は、この話以降の掘り下げからいって、内面は結構繊細なイメージがある。(細かいところでいえば、 ブチャラティ と トリッシュ が一時険悪になったとき、雑誌を盾にして遠巻きに様子を見てるシーンとか。) 自分だったら絶対飲まないし、こいつが飲むはずがない、「な、何ですかこれはー!」などと真っ赤になって逆上してきたところを笑い物にしてやろう…それくらいに考えていたのかもしれない。 ところが現実はそうはならなかった。 意地を張ってらしくない嫌がらせをすると自分も嫌な思いをすることになるよ、ということか。 結局 アバ茶 回でもっとも精神的ダメージを負ったのは アバッキオ 本人だったのかもと考えると、 アバ茶 とは悲しい存在だ。. ブチャラティ にとってのジョルノという少年はすでにむちゃくちゃ属性過積載だ。 運命の相手であり、推しであり、共犯者であり、肯定者であり、ネクロマンサーであり、ある側面では甘えていた相手でもあり、自分のすべてを託した相手でもあった。 文章で書くとエッ…感情のデカさ…となるけれど、ところがどっこい、本編の ブチャラティ のジョルノに対する態度は最期まで ニュートラ ルなのだ。 そこが ブチャラティ というキャ ラク ターの奥深さだと思う。他人の巨大感情に鈍感だった ブチャラティ は、自分の巨大感情にも鈍感だったのかもしれない。.

いやでも、この点に関しては、他のチームメンバーに対しても ブチャラティ の配慮は十分だったとは言えないかもしれない。 ブチャラティ は実のところ、自分の死が周囲に及ぼす影響の大きさを正しく認識していなかったのではないか。 ふだん仲間たちから向けられている巨大感情を鑑みれば、 ブチャラティ は自分の死が一部の仲間にとっての精神的致命傷となりうることに思い至りそうなものだが、いったい ブチャラティ は自分が慕われていることの自覚がどの程度あったのだろう?.

ここまでの要素だけだと、あたかも物語を面白く回すための歯車のような完璧超人キャ ラク ターに見えてしまうが、ジョルノの魅力はそんな彼が折に触れて見せる「情」である。 あんまりにもスペックの高いキャ ラク ターを見ると、読者はアラや人間味を探そうとするものだけれど、ジョルノはそうやって読み込めば読み込むほど情を見せてくれる、とてもいいキャ ラク ターだ。 便器から六億円が出てきたとき、無言で汗をかいてドン引きしている表情は、ジョルノがするから味が出る。 老化が解除されてすぐに ナランチャ に絡まれて引き気味になるのも面白い。 ナランチャ と トリッシュ の恋バナにちゃっかり反応してるところもめちゃくちゃ良い。 ブラックサバスの犠牲者となったお爺さんを思って怒ったところが私は大好きです。そこから直線でポルポ殺すとは思わなかったけども… ジョルノは常に慇懃で、自分の気持ちを語ることが少ないけれど、喜怒哀楽は示している。. 引用をストックしました ストック一覧を見る 閉じる.

DISCdisc …… …………. … ….

ミスタとの関係はちょっと不思議だ。 少々脱線するが、チームメンバー中もっとも捕らえ所のない性格をしているのはミスタだと思う。 ブチャラティ を尊敬しているのは確かだが、金や地位に言及するシーンが多いように、打算もまた持ち合わせている。 情と打算が同時に存在して矛盾しないのがミスタの性格の特性だ。だから彼はギャングの世界でもシンプルに生きることが可能なのだ。彼は自分にとって得になる、あるいは自分にラッキーを運んでくる存在を好きになる。「なんとなくこいつについていくとラッキーそうだ」なんて理由で命を懸けて戦えるのがミスタのすごいところで、魅力的なところだ。従うべき上司や組織があろうとも、ミスタはいつでも新たな「ラッキー」を探している。そのことを指して鞍替え・裏切りなんて言葉は彼にはそぐわない。ミスタは軽薄というのではなく自由で、視野が広いのだ。 その視野の広さゆえに、 ブチャラティ を比較的客観的に(神格化せずに)見ることができていた数少ないキャ ラク ターだと思う。ボートに乗るとき、ジョルノに耳打ちした言葉はミスタの ブチャラティ 観が 如実に 表れている。それはそうと耳打ちされたジョルノが「え…そう…?」みたいな顔してるのがとてもいい。 なので、もしチーム内でジョルノが味方を作ろうとするなら、まずミスタからかかるのは正しい。 で、ミスタにとってもジョルノはラッキーボーイと認定された以上は、ふたりの信頼関係は出来上がるべくして出来上がった、ということだろう。. 恥パは公式から出版されている小説ではあるが、あくまで作者さんのいち解釈に過ぎない。 が、もし ブチャラティ に前もってこんなことを言われていたのだとしたら、チームメンバーたちのジョルノへの当たりの強さは無理からぬことだろう。 (以前このシーンを、 ブチャラティ =鈍感主人公がハーレム外に本命を見つけたときの周囲の反応として見る感想を見かけたことがあるのだけれど、ボーイミーツガールで敗北する幼なじみヒロインを見るときのような辛さが突き刺さってくるので、あんまり考えないようにしておきたい。). 引用をストックできませんでした。再度お試しください 閉じる.
  • 最後に ブチャラティ 。 ジョルノにとって ブチャラティ は尊敬できる共犯者だ。 初めてできた仲間でもある。 ブチャラティ がジョルノに対する印象を吐露するほどには、ジョルノは ブチャラティ への印象をモ ノロ ーグでさえあまり語らなかったが、ゾンビ状態となった ブチャラティ への対応を見ればそれは読み取れる。 ジョルノは危険や異変に対する警戒心がめちゃくちゃ強い。それが悪く作用したのがノトーリアス戦だけれど、とにかく、ジョルノは異変を感じ取るとすぐさまそれを排除しにかかる。ついこの間目覚めたにしてはスタンド戦強者すぎる… そのジョルノが、 ブチャラティ の身体に関する疑惑については、あれこれ理由をつけて何度も何度も追及を先送りにする。もしかしたら ブチャラティ の異常は敵の スタンド能力 によるもので、ことによればチーム全員の危険に繋がる可能性だってあると、ジョルノの警戒心の強さならば全く想像しなかったわけでもあるまいに、曖昧なままにしておく。 ブチャラティ の口から真相を明かされたあとも、ジョルノのほうから核心に触れようとはしなかった。オアシスに対峙する ブチャラティ に「任せていいんですね?」と追い詰められたような表情で確認するシーンがしんどい。 最期、 ブチャラティ に別れの挨拶をされるシーンでさえ、ジョルノは相変わらず動転していた。 ブチャラティ の死は、それほどまでにジョルノにとって受け入れがたいことだったわけで、作中でジョルノが見せた最大の「弱さ」がこれだったのだ。 エモです。.
  • あとジョルノが戦闘中ときおり見せる大博打がものすごく好きです。 ジョルノが仲間の安否を左右する大博打に出るとき、真っ先に賭けるのは自分自身の命で、一回目読んだときはヒエッ…正気じゃねえ…って引いてしまうけれど、二回目読むとアア~信頼…完全に信頼した…ジョルノ…となる、この読書体験が当時は最高に楽しかった。 それが決して自棄ではなく、勝算があってやっているところもクレバーだし、ジョルノのその行動に触発された仲間が敵に立ち向かっていく流れもとてもワクワクした。 ジョルノが「冷静に怒る」タイプの主人公だったのも良かった。 5部はシリーズ全てを通しても突出して敵がガチな部で、敵スタンド攻略にあたっても知識や知恵が必要な場面が多い。そんな部だから、もしもジョルノが感情的になりやすいタイプの主人公だったら、読者としては「こ、こんな頭の回る敵を前にして感情的になってはいかんでしょ…!」などとハラハラしてたまったものじゃなかっただろう。でもジョルノは、怒るほどに頭のキレが磨かれていくし、動揺しても冷静さを取り戻すのが異常に速いので、読者は余計なハラハラを抱えずにワクワクして読み進めることができる。 実際、私はジョルノが怒りの片鱗を見せるたびに「や、やった~~!!ジョルノが怒った~~!!勝てるぞ~!!」と期待を高めていた。キャ ラク ターが怒ることでこちらのワクワクも加速する漫画、名作では? 重ねて言うけれど、5部は本当に読んでいて楽しいのだ。.

さまざまな関係性についての妄言

しょっぱなから 軽犯罪で生計を立てている様子が描写されたり、 DIO の息子だったり、ポルポをさっくり暗殺したりしちゃうため、腹黒いヤベーやつかと思いきや、ちゃんと常識というものを知っている少年だ。頭がとんでもなく回るが陰険さはないため、腹黒いというのも違った。軽犯罪してても爽やかなのだ。 ただ、やるとなったらほんとに躊躇がない。 ついこの間ギャングの世界に入ったとは思えないほど覚悟が決まりきってしまっている。 自分がこれは正しい、これをやる、と一度決めたら、ジョルノは絶対に遂行する冷徹さがある。 世間一般の倫理はぜんぜん歯止めにならない。 出生の激烈さにキャラ負けしないこの性格の塩梅は流石あらき先生だ。.

ブチャラティ は優しく、責任感の強い最高のヒーローだ。 しかし初登場時の奇行がものすごい。でもこれは、彼が意識的に、そう…見るからにヤバそうな奴として…振る舞っていたのだと考えている。 ブチャラティ は作中、飛行機でノトーリアスに追い詰められたり、 アバッキオ が呆気なく命を奪われたり、ヤバい状況に陥るたび「俺の責任だ」という。 町の人々にギャングでありながら慕われ、非行に走った息子を更生させてくれと頼まれれば引き受ける。そんな男が「まさか麻薬を売っているのはあんたのところじゃないよね?」と老婆に縋られたとき、どんな思いでいただろうと思うと、しんどい。 それでも ブチャラティ は老婆に「何とかするよ…」と言ってしまう。苦しい返事だ。この ブチャラティ 花子さんがきた 漫画 思えば彼我を分ける境界であるジッパーが能力というのも示唆的だ。 うたプリ 美風 ブチャラティ は精神的にいっぱいいっぱいになっていたのではないか。 部下たちの前で、組織に反感を抱いている本音を見せるわけにはいかない。市民の前で、まさか組織こそ元凶だと悟られるわけにはいかない。かといって性根から腐り果て、何も悩まずに済むようにクズギャングに変節することも、性格上できない。責任ある立場の ブチャラティ が危険な本音を見せられる場はなかった。 ギャングとして偽悪的に振る舞わなければ自分が立ちゆかない状態で、部下の目を気にしなくていい場で無理に開き直ろうとした結果が、あの奇行だったのではないか。 もちろん、ジョルノを威圧する意図もあったとは思うが、意識的にしろ無意識にしろ、初登場時の ブチャラティ の奇行の根には自分を偽らなくては立ちゆかないストレスがあったのだ。 …まあ…それで何で口の中に指入れたり頬を舐めたりしてきたのか…なぜその手段を選んだかは分かんない…ごめん…性癖かも… まあ ブチャラティ にも性癖はある。人間だから….

引用をストックしました ストック一覧を見る 閉じる. あとジョルノが戦闘中ときおり見せる大博打がものすごく好きです。 ジョルノが仲間の安否を左右する大博打に出るとき、真っ先に賭けるのは自分自身の命で、一回目読んだときはヒエッ…正気じゃねえ…って引いてしまうけれど、二回目読むとアア~信頼…完全に信頼した…ジョルノ…となる、この読書体験が当時は最高に楽しかった。 それが決して自棄ではなく、勝算があってやっているところもクレバーだし、ジョルノのその行動に触発された仲間が敵に立ち向かっていく流れもとてもワクワクした。 ジョルノが「冷静に怒る」タイプの主人公だったのも良かった。 5部はシリーズ全てを通しても突出して敵がガチな部で、敵スタンド攻略にあたっても知識や知恵が必要な場面が多い。そんな部だから、もしもジョルノが感情的になりやすいタイプの主人公だったら、読者としては「こ、こんな頭の回る敵を前にして感情的になってはいかんでしょ…!」などとハラハラしてたまったものじゃなかっただろう。でもジョルノは、怒るほどに頭のキレが磨かれていくし、動揺しても冷静さを取り戻すのが異常に速いので、読者は余計なハラハラを抱えずにワクワクして読み進めることができる。 実際、私はジョルノが怒りの片鱗を見せるたびに「や、やった~~!!ジョルノが怒った~~!!勝てるぞ~!!」と期待を高めていた。キャ ラク ターが怒ることでこちらのワクワクも加速する漫画、名作では? 重ねて言うけれど、5部は本当に読んでいて楽しいのだ。.

ジョルノは主人公でありながら、参謀の似合うキャ ラク ターだ。ストレートな主人公型の ブチャラティ とは、ふたりそろって物語の主役を務めた。. さらに アバ茶 回が面白いのは、これらの異常者描写・シリアスギャグ描写と並行して、 ブチャラティ チームの人間関係を透かし見られるようになっている点だ。 ジョルノを無視しようとするチームメンバーたちに、 ブチャラティ が「このオレが連れてきたんだぞ!愛想良くしろ!」と叱りつけるさまは、さながら父が再婚相手を家に連れてきたときの子どもたちのようである。(曇りない眼).

それに、いざ飲まれたら飲まれたで「ウワッ…(引)」みたいな顔する アバッキオ も何なんだろう。 自分の体液を他人に飲まれることに悪寒を覚えるような繊細さが彼にあったのだとすれば、どうして アバ茶 など淹れてしまったのだろう。.

  • 引用をストックしました ストック一覧を見る 閉じる. やむをえない事情でギャングとなった仲間たちとは対照的に、ジョルノは「初めからギャングに向いている人間」「みずからギャングとなった人間」としてチームに入る。 ブチャラティ や アバッキオ などとは異なり、ジョルノはギャングであることに自己矛盾を抱えることはない。迷わない主人公というやつだ。(苦悩し迷う主人公像は、どちらかといえば ブチャラティ の担当だろう。) そして次第に仲間たちは彼に感化されていくのだが、なんとなしに祭り上げられるような描かれ方ではなく、ジョルノの側も毎回命がけで文字通り身を削りながら行動していて、それが結果として人の心を動かす、という描かれ方のため、ジョルノの持つ求心力に説得力が乗ってくる。 能力の応用力の高さも折り紙付きで、本人の推理力と合わせて、一見不利な場面(生き物を殺すウイルスが充満したフィールド、近距離パワー型キラーのごときベイビィフェイス、生き物を作り出せない超低温のホワルバ、生き物を腐らせてくるグリーンデイなど)でも先の展開が読めなくて、読んでいて楽しい。ていうか改めて書き出してみたら思ってた以上に不利な相手に当たりすぎてて駄目だった。.
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… ………. DIO. DIO DIO 埼玉の観光地は.

ブチャラティ は アバ茶 の回でなんかよくわかんないけどコイツすげー…ってジョルノになっていたりするけれど、やはりジョルノへの彼の感情は「いつも勇気を与えてくれる」という言葉が印象的だ。 ジョルノが ブチャラティ の内心を見抜き、「良い人だ」と評してくれた瞬間から、ジョルノは ブチャラティ の共犯者であると同時に、絶対的な肯定者にもなったのだ。 ジョルノは周囲のあれこれに板挟みになってくすぶっていた ブチャラティ の正義の心、それに基づく行動を全肯定してくれる、一種の ブチャラティ の心の後ろ盾になった。少なくとも、 ブチャラティ のほうでは無意識にそう認識していただろうと思う。 12で信念による殺人を犯し、しかし組織に裏切られて以来、押し殺すしかなかった ブチャラティ の生来の正義感を…麻薬を売るような組織に所属するギャングとしては抱くだけで笑われても仕方ないようなまっすぐすぎる正義感を、ジョルノは「良い」と言った。 だから、 ブチャラティ はそれ以降、どんどんヒーローと化していく。ためらう必要はない。誰が 咎め てもジョルノは「良い」と言い 、彼を援護する。 しかもジョルノは有能な男だった。頭脳戦もこなし、対等な共犯者としては願ってもないスペックの男だ。頼られること、ケツもちが常態だった ブチャラティ (上司は孤独なものだ)に、彼と同じものを見ているアドバイザーができたことは、彼の心にさらに余裕をもたらしただろう。.

人は二度生まれるとルソーかなんかが言ってたけれど、ジョルノは…生命を生み出す能力者のジョルノこそ、 ブチャラティ をこの世に生みなおした人間だった。 のちに ブチャラティ はその彼の能力で命を引き伸ばされ、彼の勝利を助けた。 ある意味では、ジョルノも父 DIO と似たようなことをやっている。吸血鬼の能力行使なしに、だが。 エ…すご…エッ….

ブチャラティ にとってのジョルノという少年はすでにむちゃくちゃ属性過積載だ。 運命の相手であり、推しであり、共犯者であり、肯定者であり、ネクロマンサーであり、ある側面では甘えていた相手でもあり、自分のすべてを託した相手でもあった。 文章で書くとエッ…感情のデカさ…となるけれど、ところがどっこい、本編の ブチャラティ のジョルノに対する態度は最期まで ニュートラ ルなのだ。 そこが ブチャラティ というキャ ラク ターの奥深さだと思う。他人の巨大感情に鈍感だった ブチャラティ は、自分の巨大感情にも鈍感だったのかもしれない。.

その異常者たちの異常ぶりをこれでもかと描きつつ、この回には強烈なシリアスギャグの要素も渦巻いている。 アバッキオ の蛮行に一瞬「えっ…なにしてんの…?」となっているミスタたちの表情は、読んでいるこちらと完全にシンクロする。 躊躇うジョルノにここぞとばかりに嫌みを言うチームメンバーたちに対しては、 「人間ってこんなに意地悪な顔できるもんなの?」 「てか普通に考えて目の前で他人が自分の知人の尿を飲むとかメチャクチャ嫌じゃない?」 「ていうかまず知人の尿が目の前にあるのがメチャクチャ嫌じゃない? 嫌み言ってる場合か?」 と無数の疑問が湧き上がる。 頭の切れる常識人のはずの ブチャラティ も終始 クエスチョンマーク を浮かべていて、ジョルノが見舞われている災難には気づかない。なんか最終的には「ジョルノはやっぱりすごいやつだ…なんかよく分からんが…」と納得するボケ倒しぶり。.

…1. … ….

で、ジョルノに内心を見抜かれた ブチャラティ は、ジョルノの夢に賭けることを決意する。 このとき、 ブチャラティ にとってジョルノの夢に賭けることはどん詰まりの現状に降ってわいた 蜘蛛の糸 であり、「何とかする」と市民に請け合いながらも何も実効的な手段を持たないことへの罪悪感、無力感を(一時的にでも)脱出できる手段であったとも取れる。努力している間は誰にでも顔向けできるものだ。 ブチャラティ は、はじめ手段としてジョルノの夢に飛びついたのだけれど、これが物語の最後には、彼にとっての「幸福」にまで昇華してしまう。マジ?マジで言ってるんだ トリッシュ の護衛にしたって、ボスに近づくための手段であったものが、彼自身の信じる正しさに基づく行動になっていく。.

その異常者たちの異常ぶりをこれでもかと描きつつ、この回には強烈なシリアスギャグの要素も渦巻いている。 アバッキオ の蛮行に一瞬「えっ…なにしてんの…?」となっているミスタたちの表情は、読んでいるこちらと完全にシンクロする。 躊躇うジョルノにここぞとばかりに嫌みを言うチームメンバーたちに対しては、 「人間ってこんなに意地悪な顔できるもんなの?」 「てか普通に考えて目の前で他人が自分の知人の尿を飲むとかメチャクチャ嫌じゃない?」 「ていうかまず知人の尿が目の前にあるのがメチャクチャ嫌じゃない? 嫌み言ってる場合か?」 と無数の疑問が湧き上がる。 頭の切れる常識人のはずの アスラン うるさい も終始 クエスチョンマーク を浮かべていて、ジョルノが見舞われている災難には気づかない。なんか最終的には「ジョルノはやっぱりすごいやつだ…なんかよく分からんが…」と納得するボケ倒しぶり。.

引用するにはまずログインしてください ログイン 閉じる. 人は二度生まれるとルソーかなんかが言ってたけれど、ジョルノは…生命を生み出す能力者のジョルノこそ、 ブチャラティ をこの世に生みなおした人間だった。 のちに ブチャラティ はその彼の能力で命を引き伸ばされ、彼の勝利を助けた。 ある意味では、ジョルノも父 DIO と似たようなことをやっている。吸血鬼の能力行使なしに、だが。 エ…すご…エッ…. アバ茶 に色がつくとあんなことになるんだね….

…………… …  5.

アバ茶 回…原作のタイトルは「5プラス1」だが、その面白さはちょっと独特だ。ほかの漫画では味わえない面白さがある。 直前の話で躊躇なくポルポを暗殺する主人公、という インパク ハイスクールd×d 曹操. しょっぱなから 軽犯罪で生計を立てている様子が描写されたり、 DIO の息子だったり、ポルポをさっくり暗殺したりしちゃうため、腹黒いヤベーやつかと思いきや、ちゃんと常識というものを知っている少年だ。頭がとんでもなく回るが陰険さはないため、腹黒いというのも違った。軽犯罪してても爽やかなのだ。 ただ、やるとなったらほんとに躊躇がない。 ついこの間ギャングの世界に入ったとは思えないほど覚悟が決まりきってしまっている。 自分がこれは正しい、これをやる、と一度決めたら、ジョルノは絶対に遂行する冷徹さがある。 世間一般の倫理はぜんぜん歯止めにならない。 出生の激烈さにキャラ負けしないこの性格の塩梅は流石あらき先生だ。.

引用をストックできませんでした。再度お試しください 閉じる. で、ジョルノに内心を見抜かれた ブチャラティ は、ジョルノの夢に賭けることを決意する。 このとき、 ブチャラティ にとってジョルノの夢に賭けることはどん詰まりの現状に降ってわいた 蜘蛛の糸 であり、「何とかする」と市民に請け合いながらも何も実効的な手段を持たないことへの罪悪感、無力感を(一時的にでも)脱出できる手段であったとも取れる。努力している間は誰にでも顔向けできるものだ。 ブチャラティ は、はじめ手段としてジョルノの夢に飛びついたのだけれど、これが物語の最後には、彼にとっての「幸福」にまで昇華してしまう。マジ?マジで言ってるんだ トリッシュ の護衛にしたって、ボスに近づくための手段であったものが、彼自身の信じる正しさに基づく行動になっていく。.

DISCdisc …… …………. DIO ! … DIO ……….

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Keiko 18.11.2022 17:29
ブチャラティ は自分の信じられる道を歩めたことそれ自体が幸福だった。命を失っても、その過程こそが大切だった。(この辺は アバッキオ のエピソードで語られる向かおうとする意志の大切さ、そして怨敵 ディアボロ がその過程を吹き飛ばしてしまう能力であることとともに重ねて示されるテーマである。) 単純に ブチャラティ を愛するファン 心理的 には、もっとワガママになってよ!!!生きて美味いもん食って幸せになってよ!!!と叫びたくなるが、物語開始時点での ブチャラティ のしんどさを思うと、何を失っても自分の信じる正義にしたがい行動できることがどれほど彼の心を救ったか、考えないわけにいかない。.
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